独り言です
悲しい話ですから
読み飛ばしてください
でも
独り言で良いから
書きたかったんです
書けば少しでも楽になれるかなって思ったんです
11月2日
僕のまた従兄弟にあたるAが東京でなくなりました
交通事故だったそうです
即死状態で
遺体の損傷が激しく
地元には運べそうにもなかったそうです
就職していた会社がむこうで葬式を出してくれました
享年26歳でした
学生時代は単身カナダに留学生としてわたり
その経験を生かして今の会社へ
SEつまりシステムエンジニアをやる傍らプログラミングもこなし
英語も堪能な将来を嘱望される優秀な男でした
先日、Aのお父さんが来て
おとんぶわー家の相談を親身になって聞いてくれたばかりでした
そのときに
息子の話を誇らしげに語っていたのが忘れられません
僕にとっても大事な身内でしたから
活躍していると聞いてすごく嬉しくて
再会を楽しみにしていました
随分、長いあいだ顔も会わせていませんでしたが
まさか、こういう再会になるとは思いませんでした
Aのお父さんは
豪快で気さくな親分肌で
ちょっと乱暴ものですが
すごく気持ちの良い方です
でも
今日の通夜で見た彼は
見る影もありませんでした
目に涙を浮かべて
僕を見つめながら
色んな言葉を出そうとして口が動くものの
声にならなくてひたすら頭を下げていました
Aのお母さんは話すことも目をあわすことも
避けるようにひたすら
走り回って働いていました
葬儀屋さんが来てすべて取り仕切ってくれているわけですから
別に仕事なんてないんですが
そうせずにはいられなかったんだと思います
僕も姉も小さいころからこの二人には
本当に大切にしてもらっていました
子どもが大好きな二人で
やっと授かった待望の男の子がAでした
僕達とは
血縁自体は薄いのかもしれませんが
ものすごく近くに感じていました
子どものころ
家に遊びに行った時
僕のポケットに入っていた
スーパーボールで
Aと遊びました
帰り際にもっと遊びたいと言うAをなだめられず
スーパーボールをあげて何とか泣き止んでもらいました
また遊びに来るからと約束して
通夜の間そんなずっと子どものころの記憶が
何度も頭をよぎりました
何が起こったのか
正直、まだ自分の中でも整理がつきません
苛立ちと悲しみとため息の飽和した空気の中に
ただ漠然と漂っている感じです
納得なんかできませんよ
認めたくもないです
悲しくて悔しくて
でも
これが
別れの時なんです
これで、さよならなんです
でもね
たった26年の命で満足のはずがない!
人生はこれからだったんです!
働く楽しさを覚えて
大きな仕事を任されるようになって
恋をして
結婚して子どもができて
そんな当たり前の幸せさえ
手にすることなく死んで
幸せだったなんて思えません
こんな終わりなんか認めない
認めたくなんかない
わがままかもしれませんが
それが僕の正直な気持ちです
ただ、姉が見つけてくれたAのブログを見ていて
本当に良い顔をして仕事をしていたんだなって思いました
せめてもの救いは
彼が大きな夢を追いかけながら
さめることもなく
この世をされたこと
苦しまずに
夢の中で。
そう思うしかないんです
本当は違うのかもしれません
でも
残された私達にできることがあるとしたら
彼の生きてきた道を
心から祝福してあげることだけだから
彼が幸せだったかどうかは
もう、彼には決めることができません
ただ、私達だけが彼の生きてきた道を心に焼き付けることができる
彼の笑顔を心に焼き付けておくことができる
そう思うんです

ただただ、ご冥福をお祈りします。